マルクスの使用価値と交換価値

have a rethink on Karl Marx.
watching Cambodia from Marxism point of view.

マルクスの言う使用価値と交換価値で考えると労働力というのは等価交換でないといけない。

必要労働時間を超えた剰余労働時間(剰余価値)は搾取と言われてしまうけど、
労働力と賃金を等価交換してたら資本家は永遠に利益なんて出せないことになる。

労働力というのが資本家が使うことによって交換価値以上の価値を生み出す特殊な「商品」だとしたら
相対的剰余価値を増やす為には機械を導入すればいいという単純な考えに至るけど、それを突き詰めていけば人が要らなくなる。

旧態依然とした労働形態だけの話でなく、よく言われるAIで考えると話は早くて、機械導入によって単純に労働者の商品としての労働力の相対的な価値は下がることになる。(実際どれだけ奪われるとかの議論は別として)

そういう視点で、好きだからとかの精神論抜きで単純に労働力としてカンボジアを見た場合、工場とかの単純労働だと中国人1人とカンボジア人3.5人がだいたい同等というデータを見たことがある(ソースは忘れてしまったけど3,4年前のデータだった気がする)
1人当たりの賃金は安くても、トータルのコストとして諸々のリソースが喰われるというソレ。

そうなると、そこだけで見ると、カンボジアのような国はどんどん誰も相手にしてくれなくなることになる。

それを解決するにはやっぱり「ここにしかないもの」の価値を最大化する必要があるわけだけど、それって何なんだ?

アンコールワットが、観光が、ものづくりが、だけで本当にいいんだろうか?
観光業がなくなったら。

あくまで単純に「労働力」として評価されてしまった場合の話なので、人としての魅力とか、豊かさとか、そういう精神論的なものは一切考慮しないでの話になるけど。

もしくはそういった数字として評価するのが難しい部分を数値化したり可視化したりデータ化できる時代に入ってきているんだろうか。

それを評価するアルゴリズムが正確かどうかですごく怖いものにもなる(新しい差別が生まれたりとか)のかもしれないけど、
そういうものが実現すれば今までの価値観がガラッと変わってすごく面白い世界になるかもしれないとか考えるとちょっとワクワクするな。

だって「いい人」とか「優しい人」とか今まで体感的でしかなかったものが可視化されることによって新たな判断基準の根拠ができるようになるわけだから。

ぼくはものづくりする中で、100年後にヴィンテージとかアンティークとか伝統と言われるような「人の記憶や情報の詰まったもの」を作りたいと思って「荷物だけじゃなく記憶も運ぶバッグ」とか、イメージでいうとそういうものを作りたいと思ってものづくりをしているつもりなんだけど、
匂いや音楽で大事な記憶がフラッシュバックしたりとか、そういうことが起こるように、物理的なモノ以外の目に見えない「情報」をモノに込めたいとずっと思っている。

それが今書いたみたいに数値化できない部分の「情報」をモノに乗せて人の手に届けられたらということを想像したら最高に鳥肌が立つ。

映画を見て匂いを感じるとか記憶の合成とかの実験が進んでいたりするみたいだけど、仮説として人間の五感が過去の記憶を基にして体感しているものだとしたら、多分いくつかの特定の状況が揃えばそういうのって実現可能なんだと思う。
テクノロジーに頼らなくても意外とアナログな方法でも。

日本とかにいてもレモングラスの虫除けスプレーとかの匂いを嗅いだら急激にカンボジアの記憶がフラッシュバックすることがあるんだけど、そういうのを参考にして、
例えば身近なことで言えば、百貨店で出店する時に、財布やカバンと一緒にカンボジアの何かの匂いを詰め込んだ小瓶を持って帰れるようにしたりとか、
遠くで鳴ってる虫の音とか太鼓の祭囃子とかをフィールドレコーディングした環境音楽を流すとか、
タグにバーコード付けて飛んだら何らかの方法でそれを感じられるとか、
スマホでどうにかできるとか、
リアルタイムで作り手とインタラクティブなコミュニケーションが取れるとか、飯食ったり休憩時間を共有するとか
五感全部を刺激することでできることってかなりあるような気がする。

この方法だとカンボジアに来たことがある人に限られちゃうからパイは小さくなっちゃうかもしれないけど、
「カンボジア」でイメージすることの最大公約数的なことでもいいし、とにかく、カンボジアに来たことがないとか、興味の全くない人にあーいいなと思って貰えるようなこと全部試してみたい。
うまくいけば同じパッケージで違う場所でも使えるから。

もっと言うとファンクショナルアプローチ/機能)で考えることとマルクスの言う使用価値って似てる気がするのでそっちも突き詰めたら面白そう。財布の本来の機能、フォークの本来の機能、カバンの本来の機能とか)

五感とか第六感とかを刺激するような面白いこと思いついた人がいたら教えて下さいっていうまとまりのないポスト。

こういうのうまく言葉にできないんだけど、自分の頭の中をそのままコピペで人に伝えるような面白いデバイス誰か作ってくれないかな?

こういうことを真剣に突き詰めていったらちょっとオカルトチックな方向にいってしまいそうで怖い😅

音楽だって小説だって人の記憶だって仮想的なものだし、お金だって仮想通貨がどうのと言われる以前の金本位制じゃ無くなった時点で通帳っていう紙の上に数字がいくつ印字されてるかだけの仮想的なものなわけだし、VRがどうのとか今後全部繋がっていく気がする。


いずれにしろ、どうやったら自分の会社が儲かるかとか考えるよりも、
こういうの実現したら面白いなとか、これが実現したらこういう人達が今より良くなるよなとか、世の中楽しくなるよなとか、そういうことを考えてやっていった方が結果的に自分も良くなるような気がする。当たり前だけど。

というか今尊敬している人はみんなそういう思考で物事に取り組んでいる。

今会社もキャッシュなくて実は大変なんだけど、全くと言っていい程焦りがない。いや焦ってるけど。
お金は後からついてくるような気がしている。(早くついてきて)

そんなものよりも、今は強烈に仲間が欲しい。

寝よ


コメントを残す





CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください